2020年1月17日 1分で胃がん手術後の再発を予測 がん細胞と腹膜の距離を測定 大阪市立大

大阪市立大学の八代正和教授らの研究チームは、がん細胞と腹膜の距離を測定することで、手術後の胃がんの再発リスクをおよそ1分で予測できる技術を発表した。がん細胞が腹膜近くにあるほど、再発リスクが高まるという。術後の患者にこの測定を行うことで、再発リスクに分かれた抗がん剤治療が可能になるとしている。研究成果は、16日に米科学誌電子版に掲載された。

胃がんは、がん死亡者数3位、5年生存率が約60%と悪性度が高い。死因には、手術後の再発が大きく影響し、その中でもがん細胞が胃の壁から外に出て、腹膜に広がるケースが再発全体の約40%を占める。がん細胞が胃壁の外に露出している場合に、再発する可能性が高いものの、がん細胞が胃壁の内側であっても腹膜で再発するケースが少なからずある。研究チームは今回、胃壁の内側にがん細胞があるケースの再発リスクについて検証。どのような要因が再発リスクに影響するのかを調べた。

 

■ 234マイクロメートルが境目

チームは、胃壁内にあるがん細胞と腹膜までの距離に着目。胃がんの手術を受けた患者のうち、胃壁の内側にがん細胞があるケース96人(うち16人が腹膜で再発)のがん細胞と腹膜の距離について、高性能の顕微鏡を使って調査した。それによると、距離が234マイクロメートル(1マイクロメートルは0.001ミリメートル)より離れている38人の患者に対し、距離がそれ以下だった58人は腹膜で再発を起こす確率が明らかに高いことがわかった。

研究チームの一員である大阪市大の栂野真吾(とがの しんご)大学院生・医師は、「腹膜における胃がんの再発は患者の生存率を著しく低下させる。今回の研究結果を活用して再発を予測することは、胃がん手術後の治療方針に大きな影響を与える」と述べている。

 

胃壁内のがん細胞と腹膜の距離(リリースより引用)


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