医師によるオンライン医療相談プラットフォーム「first call」を運営している株式会社Mediplatはこのたび、遠隔診療に関する調査結果を公表した。それによると、「遠隔診療は今以上に普及するか」という問いに、合わせて91%の医師が「進む」と答えていた。

調査は昨年の12月、医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の会員医師1007人を対象に、インターネットを通じて行った。


調査結果:「遠隔医療は今以上に進む(普及する)か?」

「進む」という回答の内訳をみると、最も多かったのは「進むと思うが参画したいとは思わない」の46%。自由記述の部分では、「地域格差がある以上遠隔診療は進まざるを得ないと思う。ただし病院としては進んでも私自身の領域は、地域内の診療だけで手一杯なので参画は困難と思う」や「医師不足、離島の問題で地方には必要となるスキルと考えられる。しかし、直接診察していないのでトラブルの際のルールがなく不安」、「設備投資と報酬が見合うかわからない」といったコメントが寄せられた。

さらに、「進むと思うし、参画もしたい」という答えは39%。コメントでは、「時間を気にし、待ち時間ゼロを希望するビジネスパーソンに対して継続する医療には必要とは考える」や「ICT技術の進歩は急速であり、今のイメージを遥かに超えるレベルへの到達も意外と早いかもしれない。患者にも医療側にも便利であれば利用するのは当然である。『揚げ足取り』で時流に竿をさしたくない」、「画像診断、病理診断が他の施設でできるようになると便利だと思う。放射線医や病理医が少ない地域はなおさら」といった声が目立った。「進むし、すでに参画している」という回答は6%で、医師からは「当方は皮膚科医師であるが、患者さんが来られないときは、来られる方に、患者さんの臨床写真を撮ってきてもらっている。それで何とかなっている」など実践している現状に問題がないことを説明する意見もあがっている。

逆に「進まない」という回答は9%。主なコメントでは、「今だ、病院の体制、設備及び診療報酬が確立できていない」や「画像診断や精神科再診等、可能な分野は限られると思う」など、インフラ・制度設計・対象疾患の整理といった不安を口にする声もあった。そのほか、「患者さんとの信頼関係が築けない」や「遠隔医療では充分な情報は得られない」など、遠隔診療自体に懐疑的な見かたを示す意見も少なくなかった。