2017年1月27日 東大先端研などが「魔法のプロジェクト」 「Pepper」で障がい児の特性に合わせた支援

東京大学先端科学技術研究センター(神崎亮平所長)は、ソフトバンク(株)(本社:東京都港区、宮内 謙代表取締役社長兼CEO)、ソフトバンクグループで教育事業を担う(株)エデュアス(本社:東京都港区、藤井 宏明代表取締役社長)とともに、ICTを活用して障がい児の学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト2017~魔法の言葉~」を実施しており、協力校を1月19日から募集している。同プロジェクトは、特別支援学校、特別支援学級、通常学級に所属する児童・生徒と教員などに、タブレットやロボットを1年間無償で貸し出し、教育現場や日常生活の場などで活用してもらい、実践研究を実施するもの。

 

pepperで広がるコミュニケーションの「幅」

「魔法のプロジェクト」は、東大先端研とソフトバンク、エデュアスが長年にわたって進めている障がい児支援事業。今回、初めて人型ロボット『Pepper』を導入し、児童・生徒の特性に合わせた支援を強化する。「魔法の言葉」というプロジェクト名称には、児童・生徒の願いや希望の〝言葉〟と教員の教えや賞賛の〝言葉〟が携帯情報端末やロボットを通じて交わされ、障がいのある児童・生徒にコミュニケーションの幅を広げてほしいという願いが込められている。

「魔法のプロジェクト2017~魔法の言葉~」では、2009年から東大先端研とソフトバンクグループが実施してきた一連の『魔法のプロジェクト』の成果を生かしながら、新たなニーズに対する実践研究を行うことで、この活動を普及させることを目的にしている。

東大先端研、ソフトバンクおよびエデュアスは今後も、タブレットやロボットなどの活用による、障がい児の社会参加の機会促進を目指すこととしている。

応募資格は、日本国内の特別支援学校、小中学校・高校の特別支援学級およびインクルーシブ教育もしくは発達障がいの指導に取り組む学級、障害者職業訓練校、障害者能力開発校特別支援教育の分野で臨床研究を行う大学および大学院。臨床研究を行う大学生または大学院生と研究対象者に携帯情報端末を貸し出す。募集締め切りは2月28日まで。

応募方法・詳細は同事業のウェブサイト(http://maho‐prj.org/)で公開している。

実践研究期間は4月から来年3月末までの1年間。協力校には各地域で、活用事例を発表する研修会を任意で実施することとなる。

 

2009年から多彩な事業を展開

東大先端研など3機関で行っている「魔法のプロジェクト」は、これまで2009年度の携帯電話を活用した障がい児の学習支援「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」の皮切りに、2011年度にはiPadを活用した障がい児の学習支援「魔法のふでばこプロジェクト」、翌2012年度には支援を学習の場だけでなく生活の場に広げた「魔法のじゅうたんプロジェクト」を実施してきた。

また、2013年度には、これらのプロジェクトの集大成として行った「魔法のランププロジェクト」を行うとともに、2014年度には特別支援学校・特別支援学級の障がい児に加え、初めて通常学級の発達障がい児も対象にした「魔法のプロジェクト2014~魔法のワンド~」といった活動を展開。

さらに、個々の児童・生徒の特性に合わせた支援を強化した「魔法のプロジェクト2015~魔法の宿題~」(2015年度実施)、教員志望の学生や若手教員の育成を強化した「魔法のプロジェクト2016~魔法の種~」(2016年度実施)など、これまで多彩な事業を繰り広げてきた。


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