2019年11月14日 東北大、CFで資金調達目指す 「漱石文庫デジタルアーカイブ」「副菜レシピ書籍化」

東北大学は、クラウドファンディング(CF)サービス「READYFOR」を運営する READYFOR株式会社(本社:東京都千代田区)と東北地方の大学では初となる業務提携を結び、本格的なクラウドファンディングの取組みを開始した。

提携後初のプロジェクトとして、東北大附属図書館が所蔵する夏目漱石の貴重な肉筆資料を含む「漱石文庫」のデジタルアーカイブプロジェクトと、東北大病院の栄養管理室が多くの人の野菜不足解消のために約5年にわたり考案し続けてきた、旬の野菜を手軽においしく食べられる「野菜を食べる副菜レシピ」の書籍化プロジェクトの二つの事業を開始します。

今回のクラウドファンディングでは実現を目指す事業の正式名称は、①「漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト」と、②「東北大学病院オリジナル「野菜を食べる副菜レシピ」を広めたい!」。目標額はそれぞれ300万円(漱石)と200万円(副菜レシピ)。

このうち東北大図書館が実行者の「漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト」のクラウドファンディング公開期間は12月26日午後11時まで。資金使用使途はデジタルアーカイブ撮影費。クラウドファンディング形式は、目標金額に達した場合のみ、資金調達が可能となる「寄附型/All or Nothing」タイプ。

東北大附属図書館では、文豪・夏目漱石の自筆資料および旧蔵書からなる「漱石文庫」のコレクションを所蔵している。日記、ノート、試験問題、原稿、手紙などの自筆資料とともに、旧蔵書の一部(3割)にも漱石自身の書き込みが多数みられ、漱石の創作過程を知ることができる第一級の資料。他機関所蔵の〝よそゆき〟の自筆資料とは異なり、漱石の〝生の思索の過程〟を辿れる資料が多数含まれているのが特徴だが、多くは酸性紙で、書き込みも鉛筆書きで字が薄いものも多く、閲覧・公開、さらには保存が難しくなってきている。

なぜ、東北大に漱石文庫があるのか?。漱石の愛弟子であった小宮豊隆(当時の東北大図書館長)の尽力によるもので、プロジェクトでは、この「漱石文庫」を後世に残すため、最新技術によるデジタルアーカイブ化を行う。国際標準規格でデジタルアーカイブ化し、世界へ公開することとしており、支援者にはオリジナルグッズなどを贈呈するとともに、10万円支援者には図書館特別利用証、さらに30万円支援者を対象とした特別展示会なども計画している。

「東北大病院オリジナル「野菜を食べる副菜レシピ」を広めたい!」の実行者は東北大病院栄養管理室で、クラウドファンディング形式は「購入型/All or Nothing」。12月26日午後11時まで公開している。資金使途はレシピ本制作費。

東北大病院栄養管理室には12名の管理栄養士が在籍し、患者の健康を栄養面から支えている。患者の食事や栄養管理を通じて見えてきた多くの人に共通する課題は、日常的に野菜不足。同室では2013年から2018年の約5年間にわたり、野菜摂取のハードルを下げ、無理なく栄養バランスがとれるオリジナルレシピを考案し、東北大病院広報誌「hesso(へっそ)」に連載してきた。

今回、そのレシピを一冊の本にまとめ、支援者に届けることで、野菜の栄養を手軽に摂取して健康的な毎日を送り、疾病予防や健康寿命の延長にも貢献することを目指す。リターンとしては5000円出資者からレシピ本に氏名が掲載され、さらに高額出資者にはイベント招待などを計画している。


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