2016年11月11日 最優秀賞に書字・食事用の自助具 福祉機器コンテスト2016

表彰式の様子

表彰式の様子

日本リハビリテーション工学協会が毎年開催する「福祉機器コンテスト 2016」の表彰式が、先月中旬に東京ビッグサイトで行われた。介護関連をみると、機器開発部門では、書字のときのペンや食事のときのスプーン・フォークを使いやすくする「 “すらら”と“ぱっくん”」が最優秀賞を受賞している。

 

福祉機器コンテストは、1989年から毎年1回開催。高齢者や障害者のために新しく開発されたものを発掘するのが狙いだ。優れた機器を表彰し、啓発・普及を通じて、この領域に関する認識や参画を促進することを目的としている。今回は5月6日から6月7日(※ 学生部門:7月5日)までで、応募総数は計51点にのぼった。

 

■ 3種類のアイテム

“すらら”と“ぱっくん”

“すらら”と“ぱっくん”

介護関連ではまず、機器開発部門で最優秀賞を受賞した、神奈川県リハビリテーションセンターの松田健太さんと一木愛子さん製作の「“すらら”と“ぱっくん”」を紹介する。これは、手の不自由な人が食事をしたり、文字を書いたりするのをアシストするアイテムだ。使い方は、本体の穴に親指と人差し指を差し込むだけ。スプーンやペンなどはアタッチメント式で、交換や位置の調節が簡単にできる仕組みになっている。3Dプリンターで設計されており、利き手や指のサイズによって大きさや素材が選べるほか、好みの色を選択することもできる。

 

「自動車用体幹サポートクッション『ユニバケ』」

「自動車用体幹サポートクッション『ユニバケ』」

続けて紹介するのは、同じ機器開発部門で優秀賞を受賞した、NPO法人日本身障運転者支援機構の佐藤正樹さん製作の「自動車用体幹サポートクッション『ユニバケ』」。これは、片麻痺の人らがデイ送迎時などの車の揺れで座席から転倒するのを防ぐために作られた。ベースとなるシートをヘッドレストに取り付けて座席に固定し、身体をホールドするサイドクッションをマジックテープで止めて使う。高さや幅、サイドクッションの厚みが柔軟に変えられるため、様々な体型や障害の重さに合わせられる。また、筋力が弱った人や重度のマヒを患う人などが使う場合は、サイドクッションをオプションのものと縦に2つ並べて使うのが有効だという。

 

あけれる君

あけれる君

最後に紹介するのは、学生部門優秀賞の秋田県立湯沢翔北高校の今貴史さん、後藤将太さん、今野翔太さんが製作したペットボトルオープナーの「あけれる君」だ。最大の特徴は、本体を車いすのアームサポートに固定した点。これによって、両手が必要だったふたの開け閉めが、片手で出来るようになった。外出する際も便利なように、開封後はふたを挟んだ部分を折りたたむことで、そのままドリンクホルダーとして使うことができる。さらに、固定部分を別のパーツに置き換えることでテーブルなどへ取り付けられるようにもなっている。

表彰後、福祉機器コンテストの山形茂生選考委員長は、今回の受賞作品について、「現場のニーズにもとづいた実用性のあるものだった」と評価。受章者へ「今後も現場の声に耳を傾けて、作品作りに取り組んでほしい」と述べた。


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