2019年7月29日 今後の取組方針等示す 明日香村の歴史的風土保存等で答申

国土交通省は、平成30年5月24日に社会資本整備審議会に対し、「明日香村の歴史的風土の保存及び生活環境の整備等を今後一層進めるための方策はいかにあるべきか。」について諮問を行い、同審議会の都市計画・歴史的風土分科会に属する歴史的風土部会(部会長:池邊このみ千葉大学大学院園芸学研究科教授)で審議を進めてきたところで、このほど、諮問事項について答申が行われた。答申では、新たに迎えた令和の時代における今後の方向性として、「Society5.0の実現を通じた新たな価値の創出」、「歴史的風土の再評価と国内外への遡求力向上」、「農村環境の動的保存と祭礼行事の活性化」、「農業・観光業の振興による雇用拡大等を通じた定住環境整備」を戦略的目標として設定し、各分野別の取組方針等について提言している。

分野別の取組の方向性では、明日香の歴史を体感できる歴史的展示の推進、営農環境の基盤整備及び自然的環境の保全、地域の祭礼行事や伝統芸能の継承・発展、明日香らしさが体感できる観光振興、村民が定住できる生活環境基盤の整備を掲げた。

このうち、明日香の歴史を体感できる歴史的展示の推進では、明日香村の歴史的風土は多様な歴史的資産が重層性をもって形成されていることを改めて評価し、保存・活用施策を展開することや、ストーリー性があり、歴史的風土の価値をあらゆる世代がわかりやすく認識できる歴史展示を推進するとともに、周辺地域との連携により世界遺産登録を実現し、その価値を世界に訴求することなどを提言している。

営農環境の基盤整備及び自然的環境の保全では、歴史的風土の保存には、「現状凍結的な保存」に加え、農地や里山等としての利用を通じた「動的な保存」が必要とした。また、樹林地の管理は、民間との連携等を積極的に図ることや、戦略的な6次産業化や販路の拡大を通じた稼げる農業の推進、新規就農者の獲得や農地の流動化の推進による担い手確保などを求めた。

地域の祭礼行事や伝統芸能の継承・発展では、祭礼行事は、村民の誇りの醸成や観光振興に資するものであり、その価値を再評価した上で、具体的な保存活用計画を作成し、行事の活発化やそれを通じた担い手の確保・育成を推進すること等を提言した。

明日香らしさが体感できる観光振興では、明日香村の歴史的資産は、国内外に訴求力のある観光資源であり、オーバーツーリズム等に留意しつつ、積極的に活用すべきで、その際、宿泊型・滞在型観光、インバウンドに重点を置くことが必要とした。また、観光に係る総合的かつ戦略的な計画の検討、体制の強化を官民連携で推進した上で、戦略的なプロモーションを行うことなども求めている。

村民が定住できる生活環境基盤の整備では、定住促進に資する生活環境基盤の整備は極めて重要であることや、雇用拡大・求職ニーズとのマッチング、住まいの確保の負担軽減を推進することを提言した。

今後の取組を進めるための推進体制として、国、県、村が引き続き連携を図るとともに、民間団体の果たす役割を再整理した上で、行政も含めた連携を推進すべきで、その際、地域づくりを担う人材の発掘と育成が必要なこと等をあげている。


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