ショートステイに特化したクラウド型の予約管理システムが新たに登場した。開発元の株式会社ペースノートが先月から提供を開始。稼働率の向上や業務の効率化につながる、と介護施設・事業所に売り込んでいる。
「まったく新しい予約管理システム。相談員の良きパートナーとして多岐にわたる仕事を手助けする」。ペースノートはこう説明している。
主だった特徴は3つ。宿泊の予定や空床の数、問い合わせ状況などを直感的なデザインで可視化する「スマート予約表」、日々のデータから稼働率アップにつながる施策をあぶり出す「分析ノート」、様々な事務を省力化して営業活動を後押しする「デジタル集客支援」だ。
このうち「分析ノート」では、予約情報の入力で得られる稼働率や空床の状況、利用傾向の変化、長期利用者の割合、居宅介護支援事業所からの紹介実績、問い合わせから契約までの期間など、様々なデータを自動で収集・見える化。稼働率アップに向けた目標の設定や具体策の検討にあたっては、専属の担当者によるアドバイスを受けることもできる。
また「デジタル集客支援」では、次の利用につながりやすいリピーター候補を自動で抽出・表示してくれる。独自に構築された居宅介護支援事業所データベースの活用も可能。空床の状況などをケアマネジャーらに自動でFAXしてくれる機能も実用的だ。
ペースノートはこれまで20程度の施設で運用を行い、現場のニーズの反映に注力してきた。料金プランは利用できる機能などに応じて、「シンプル」「スタンダード」「スタンダードプラス」の3種類を用意。無料トライアルの期間も設けている。
ペースノートで取締役を担う野尻智洋氏は、「多くの相談員さまからご意見を頂きながら、1つ1つの業務をもれなくシンプルに処理できるように設計してきた」と強調。「稼働率改善も業務効率化も、施設さまのご要望に応じてうまくお使い頂けると思う。導入後も目標に沿ってご活用頂けるよう、しっかりサポートさせて頂く」と話している。