2018年7月10日 おむつをそのまま下水に 国交省、実証実験を後押し パナが今年度から開始

新しい世界を開く −− 。そう意欲をみせる国土交通省は今年度から、紙おむつを下水道に直接流せる仕組みの確立に向けて動き出す。パナソニックが介護施設などで行う実証実験に補助を出し、革新的な装置の開発を後押ししていく。

排泄ケアの精神的・肉体的な負担の軽減を目指す。紙おむつの処理を楽にすれば、介護を受ける人と提供する人、双方にとって大きなメリットがあると見込む。今年1月に有識者会議を設置し、具体的な方策やロードマップを検討してきた。現場への導入に向けたガイドラインを2022年度にはまとめ、実際に普及させていくフェーズに移りたい考えだ。

今年度の実証実験では、パナソニックが製作した「固形物分離タイプ」の処理機を試す。使用済みの紙おむつを投入すると、自動で排泄物やし尿を分離させて下水へ流す仕組みだ。残った紙おむつの部分は、脱臭・脱水やコンパクト化などを済ませてゴミとして回収する。処理後はきつい臭いがなくなり、大きさも3分の1程度になるという。特養や老健などを運営する社会福祉法人サンライフが協力。施設のトイレに処理機を置く。

パナソニックはユーザーへのアンケートなども通じて、現場のコスト意識やニーズ、課題などを探っていく考え。作業量のデータもとり、利用者や職員の負担が本当に軽くなっているかも確かめていく。来年度には改善機を作る予定。担当者は「設置する施設を3~4ヵ所まで増やし、検証の精度を高めていければ」と話す。開始する時期はまだ未定だが、なるべく早く始めたいとしている。

 

想定されるおむつ処理(国交省リリースより引用)


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