SOMPOケアネクスト株式会社の遠藤健代表取締役社長が、東京ビッグサイトで7月28日に開催された「高齢者住宅フェア」で講演した。

遠藤社長はこのなかで、保険事業を通じて積み上げてきたリスクマネジメントの仕組み、顧客の声を拾い上げるノウハウ、ビッグデータを活かす手法などが強みになるとして、「介護の分野にも応用できることがかなりある。グループの総力をあげて質の高いサービスを提供していく」と説明。「我々が先駆者となって介護業界を変えていく。やるからには一石を投じたい」と意欲をみせた。

SOMPOケアネクストは、損保ジャパン日本興亜を中心とするSOMPOホールディングスの一社。グループは今後、介護・ヘルスケア事業を柱のひとつに育てていく方針だ。昨年から今年にかけては、有料老人ホームなどを運営していた「ワタミの介護」と「メッセージ」を相次いで買収。その事業規模はすでに、首位のニチイ学館に次ぐ業界2位となっている。グループの全ての社員(2016年3月末約7.6万人、非連結子会社等も含む)のうち、およそ3分の1にあたる約2.5万人が介護・ヘルスケア関連に就いているという。

遠藤社長は講演で、「介護事業は『安心・安全・健康に資する最高品質のサービスを提供する』というグループの理念に合致する」と語った。また、「参入については大きな議論となったが、『我々がやらずして誰がやる』という本気の覚悟で決めた」と話した。「介護のマーケットは周辺領域も含めて大きく、今後も高い成長が期待できる」とも述べた。

今後の展開については、職員に対する教育の充実に注力していく考えを示している。施設を再現した約500平方メートルの研修センターを設けるなど、すでに独自の取り組みを始めているという。教育のレベルを上げて優秀な人材を確保し、サービスの質や職場環境の改善につなげる好循環の実現を目指すとして、「それが事業の成否のカギ」と強調した。このほか、生産性の向上や業務の効率化に向けて、ICT・介護ロボットを積極的に導入していく構えもみせた。

遠藤社長の講演 7月28日

遠藤社長の講演 7月28日