2021年12月24日 「おいしい食べきり」全国共同キャンペーン 食品ロス削減に向けて普及啓発を推進

農林水産省、消費者庁、環境省、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会は連携し、12月1日から4月1日までの期間で外食時の「おいしい食べきり」全国共同キャンペーンを行っており、食品ロス削減の普及啓発を行っている。

わが国の「食品ロス」は年間約570万トンと推計(令和元年度)されており、食品ロスの削減を「食品ロスの削減の推進に関する法律」では、消費者・事業者・地方公共団体を含む様々な主体が連携し、国民運動として推進していくこととされている。

こうした中、今回のキャンペーンでは、外食時の食べきりのほか、新型コロナウイルス感染症対策として、テイクアウト等による家庭での食事の機会の増加も考慮し、テイクアウト時の適量購入や家庭での食べきりについても啓発を行っている。

また、外食時には残さず食べきることが大切だが、農林水産省では、消費者庁、環境省とともに、どうしても食べきれない場合の「mottECO(もってこ):食べ残しを持ち帰る行為」を自己責任の範囲で取り組むことも啓発している。

 

期間中の主な取組

〔ウェブサイト・SNS等による情報発信〕

農林水産省では、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会と共同で、飲食店舗における食品提供、食材使いきり等の工夫等を例示した「飲食店等の食品ロス削減のための好事例集」を作成しており、外食事業者に参考にするよう呼び掛けている。

また、消費者庁では、食べきるための工夫や作りすぎた料理をリメイクするレシピの情報発信、消費者庁職員の食べきりをSNSで報告するなどの取組を行っている。

環境省では、外食時に食べきることを目指してもらうとともに、どうしても食べきれなかった場合に食べ残しを自己責任で持ち帰る「mottECO」を推奨しており、さらに、この取組を積極的に進めている事業者や自治体等をリストにして情報発信等を行っている。

〔普及啓発資材の提供〕

農林水産省では、外食事業者等が消費者に残さず食べきることを呼びかけるため、店舗で使える啓発資材(三角柱、ポスター)のホームページでの提供を行っている。啓発資材は、農林水産省のwebページからダウンロード可能。

消費者庁では、消費者に外食時に実践してもらいたい取組についての普及啓発用パンフレットやポスターを作成しており、地方公共団体、民間団体や学校等に配布し、消費者への啓発に活用されている。また、今年度は、新型コロナウイルス感染症への対策をしながら外食を楽しみ、食べきることを実践してもらうため、新たな啓発資材が作成されている。これらの啓発資材は、消費者庁webページ「『おいしい食べきり』全国共同キャンペーン」からダウンロードすることができる。

また、食品ロス削減の基礎知識や、家庭や外食時に食品ロスを減らすポイントについてまとめた啓発資材の提供も行われている。さらに、外食時に食べきれず残した料理を持ち帰る際のポイントについてまとめた「外食時のおいしく『食べきり』ガイド」も作成されている。

環境省では、飲食店の従業員や自治体の職員が利用できる「mottECO」の普及啓発資材を提供している。

〔関係省庁等での食品ロス削減普及啓発ポスターの掲示や三角柱の設置による周知〕

関係省庁の食堂等では、普及啓発資材が展示されており、職員への食べきりの周知が行われている。

〔令和3年度外食時の「おいしい食べきり」全国共同キャンペーン実施予定一覧の周知〕

全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会は、令和3年度外食時の「おいし食べきり」全国共同キャンペーンを、協議会参加自治体で一斉に進めている。


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.